舞台裏のダイコンたち after
東京で演劇活動を行っている大沢ギンペイのブログです。趣味とか演劇とかいろいろと。
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今回も長いでっせ
 今日は久しぶりに、練習がオフでした。
 連日の練習で身体が変な風に凝り固まっていたので、いつものように川沿いをゆっくり走ったら、身体のほぐれていく感じがとっても気持ちよかったです。「お、お……」とか声が漏れるくらいに。
 アクティブレスト(積極的休養)、お勧めです。

 前回の記事、カタいですね。
 面白いとかつまらんとか、是非リアクションを下さい。今回の記事でも全てを書ききれる気がしませんが、表立って不人気だったら打ち切ります。

 前回は、キャラクターの持ち合わせている要素としての a.優位性 と b.劣位性 に触れました。
 今回は x.同質性 と y.異質性 に触れてみます。

 x.同質性
 説明対象の、読者と共通する性質。
 人間は、「自分と同じ」性質を持つものに、親しみを持つところがあります。まぁ、なにからなにまで同じ相手には「同族嫌悪」を起こすなどと、一概には言い切れない部分もありますけれど。

 例)・国籍が同じ ・性別が同じ ・性格が同じ ・生活スタイルが同じ

 y.異質性
 説明対象の、読者と異なる性質。
 「人間は、『自分と同じ』性質を持つものに、親しみを持つところがあります」と言った舌の根の乾かぬ内にこういうことを書くのは、抵抗がありますけれど。
 これも一つの真実ではあります。
 なんでも占い師が相手の「最も親しい友達」のひととなりについて占うときは、相手の状態とは反対、反対の特徴を挙げていくそうです。つまりそういう人に惹きつけられる性質も、人間にはあるようで。

 例)・国籍が違う ・性別が違う ・性格が違う ・生活スタイルが違う


 以上で、a~xの全項目について説明することができました。
 では、これの「いずれか」に当てはまるキャラ描写をすれば、そのキャラクターは愛すべき人間性を獲得するでしょうか?
 残念ながら、そういうわけにはいきません。

 なにせ、大抵の描写は、aかb、そしてxかyのいずれかの性質をもっているのですから。
「好ましい」か「好ましくない」か、「同じ」か「違う」か。ほら、aでなければbですし、xでなければyです。

 ではこれらの分類を活かして、魅力的なキャラ描写をするには、どうすればいいか。
 絶対の回答はありません。少なくとも、素人脚本家に辿り着けるような、浅薄なところにはありません。ここでは私の仮説を書いておく以上のことはできません。

 ということで私の仮説。

 分類をキャラ描写に活かす方法は、「①バランス」と「②つながり」である。


 ①バランス
 aとb、xとyを、適切に配分しましょう、という話。『適切』の具体的なバランスについては聞かないで下さい。
 お話として分かりやすいパターンは、あれですね、「仔猫を拾う不良」の図。
 それまでは散々、不良としての行為(劣位性・異質性)を強調しておいて、雨の中で捨て猫を助ける優しさ(優位性・異質性(?))を表現する。

 これは、一人の人間の中での「バランス」です。
 じゃあ、「バランス」の対象を拡張したパターンも考えてみましょう。

 なんだか荒んで粗暴な人ばっかりいる世界(劣位性・異質性)の中で平和を愛するおじいさんがいる(優位性・同質性(?))『北斗の拳』パターン。
 非暴力を謳うおじいさんは、惨く殺されたりしない限り、読者にとってのオアシスであってくれるでしょう。

 ②つながり
 劣位性と見せかけておいて優位性。「異質性と見せかけて同質性」は難しい気がします。

 ひねくれた性格だが、それ故に詐欺師から主人公を救ってみたり。
 才能がないが、それ故に努力を全然いとわなかったり。

 踏み込んだ例として……え~、「ツンデレ」という言葉を知っている人はいますでしょうか。単語としてネット上に表れたのは数年前、しかも言葉としての発祥はオタク業界ですが、キャラメイクの手法としては漫画からドラマまで各所で、昔から見受けられました。

 定義はいろいろとあるようですが、代表的な物は「当初は嫌っていた相手を好きになる(時間発展型)」と「好きな相手に、(照れによって)つれなく振る舞う(同時表裏型)」の二種類でしょう。(分類名称はこの場で付けました。一般的な物ではありません。)
 誰かに好意を持っているというのは、大体において優位性です。読者の感情移入対象に好意を持っているとしたら尚更です。そして、嫌う・つれなく振る舞うのは劣位性と呼ぶことが可能でしょう。

 しかし、「本心としての好意」と「嫌いという表現」が同居したとき、「好意」は「劣位性」に早変わりします。これは「好ましくない特徴」というより、「立場が弱くなる要件」ですね。

 つまり彼または彼女には、「ホレタヨワミ」が発生するのです。
「好きだけどそんなこと言えない!」と、欲求と見栄の間で葛藤する様は、特に第三者視点から眺める読者にとって、完全な劣位にあります。その様子を見て、読者はニヤニヤしてればいいのです。

この形は、『ラブジェネレーション』しかり、『のだめカンタービレ』しかり。

 うわ……字が多い……。
 でも敢えて「つながり」の具体例をもう一つ。

 やっぱりフジ系のドラマ『HERO』。キムタク主演。
 主役の検事は通販オタクで、「実際に買って、試してみないと」という主義。かっこわるいです。
 しかしそれが事件に向き合う際の「実際に現場を見てみないと」という考え方につながり、難事件を解決する。
 ね? うまいこと変換してます。

 キャラメイク手法に関する小論文は、とりあえずここまで。
 気が向いたらまた、ストーリー構築に関する話をします。
(感想下さい。切実です。:ギンペイ)


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コメント
この記事へのコメント
AMMP打ち上げ旅行のときに、同じ話をギンペイさんから聞きましたね。軸は一つではなく二つあったほうがよりよいとか。

演劇サークルっぽくていいと思いますよ。
2008/03/11 (火) 10:19:13 | URL | 下田 #-[ 編集]
それは良かった。ひとまず安心だ。
「軸は二つ」っていうのは、脚本ダメ出しの時に言われた、他の人の意見だな。複数軸は理想なのか、だとしたら何故なのかは、私の中でも結論がでてない。
また気が向いたら、このテの記事も書かせてもらおう。
2008/03/14 (金) 12:19:43 | URL | ギンペイ #-[ 編集]
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