舞台裏のダイコンたち after
東京で演劇活動を行っている大沢ギンペイのブログです。趣味とか演劇とかいろいろと。
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ニホンゴって難しい
 一昨日の練習会場にて。
 かめさん演じる○○さんが大活躍するシーンの稽古が行われました。

ギンペイ「このシーンは○○さんの『どくせんじょう』だからなぁ。」

かめ「それは『どくだんじょう』って言うんだよ。」

ギ「いや、それは間違いらしいよ。どっかで見ただけだけど。」

か「? でもそっちの方が通じるじゃん。」

 そうなんですよね。
『どくせんじょう』が正しいのか、実はちょっと不安だったので、帰宅して広辞苑で調べてみました。

独擅場(どくせんじょう):
その人ひとりだけで、思いのとおりの振る舞いができるような場面・分野。ひとり舞台。独壇場(どくだんじよう)。〔「擅」を「壇」と誤り、「ひとり舞台」の意から「独壇場(どくだんじよう)」の語が生じた〕
(これはgoo辞書より転載)

『どくだんじょう』と『どくせんじょう』の漢字が違うのは、これまで知りませんでした。

 しかし、「正しい」日本語を使おうとすると却って通じにくくなることって、ありますよね。
 新聞でよく目にするのは「役不足」です。本来は「能力に対して役目が低すぎる」という意味ですが、「役目に対して能力が足りない」という謙遜に使われてしまう。
 でもまぁ、これは「力不足」という正しい言葉に置き換えられる分、タチはいいと思います。

 他には、こんなのがありますね。

流れに棹さす
 正:機会を掴んで時流に乗る。勢いを増す。
 誤:順調な流れに水を差す。

気のおけない友人
 正:親しい友人
 誤:気を許せない相手

カレールー
 正:カレー粉等を固形にした、板チョコ状の調味料。
 誤:カレーライスにおけるソース部分。カレー。
 (カレーの「誤り」を指定しても、マジメに聞いてもらえたことはありません。)

 とまぁ、ここに挙げたフレーズは誤用としての知名度も高いし(最後除く)言い換えも楽だからいいのですが。
 思いつくなかで一番困るのは

   憮然

 という言葉です。

正:失望・落胆してどうすることもできないさま。意外なことに驚きあきれているさま。
誤:怒りをあらわにして、ふてくされるさま。

『正』の方は「呆然」とか「悄然」とか言い換えられるんですが、『誤』の方に適当な言い換え表現が見あたらないんですよ。便利なんですよ。「憮然」の誤用。

 あまりにも誤用が定着した「間違った日本語」を避けるためには、「正しい表現」をこころがけるのではなく、表現自体を避けなくてはいけないのですね。辛いです。
(ギンペイ)
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コメント
この記事へのコメント
ほぉ
びっくりするほど非常にまともな内容の記事ですね(笑)
へぇどくせんじょうってそういう漢字だったのね。17へぇ。
ま、今後とも○○の活躍に乞うご期待e-420
2008/02/10 (日) 23:06:17 | URL | かめ #-[ 編集]
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このコメントは管理人のみ閲覧できます
2008/02/10 (日) 23:42:19 | | #[ 編集]
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