舞台裏のダイコンたち after
東京で演劇活動を行っている大沢ギンペイのブログです。趣味とか演劇とかいろいろと。
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アンチジャーナリズム宣言
今日の練習が終わった後、音響さん、舞監さんと行った音響会議の一節です。(私は脚本・演出です。確認まで。)

ギ「だから、彼は○○の前に、△△の中にいて、そこで××が起きて、あの人が入ってくるわけ。みんな、分かってるよね?」

「え、そうなの?」
「いやこれまで全く知りませんでした。そうだったんですか。」


 いやぁ、4つも5つも台詞を割いて、明記していることなんだけどなぁ。

舞監「知らんかった。そろそろ俺も新しい脚本をコピーして確認せなあかんなぁ。」

 OH! ジョージ! まだ新版の脚本をプリントアウトしてなかったのかい!? 小屋入り一週間前だぜ!
 ……そもそもこの部分、脚本改訂でほとんど変わってない部分なんだけど。



 ……はぁ。
 俺、死ねばいいのに。


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 ここから先は、面白みが全くない部分。
 根性がある人だけ、読んで下さい。

 いかにも深淵、難解で、「どうだ、私は難しいことを書いているだろう、高尚だろう」と言ってくるような作品が、嫌いだ。今年発表10周年を迎えた某有名ロボットアニメを見た頃から、そう思うようになった。あなた方(作り手)は、自分で何か伝えたいことがあるのではなく、視聴者が深読みして、持ち上げてくれるのを期待しているだけなのではないか、と思ってしまったのだ。もしあのアニメの作者に何か伝えたいことがあるというなら、こんなことを言う奴は不愉快で仕方ないだろう。でもそれは、私にその作品の視聴者たる資格がなかったと思ってくれれば、それでいい。

 大学に入った頃、そしてこの劇団でブログを書き始めるあたりから、メッセージを書くときは「読者層を意識する。そして、想定した読者層に伝わるように書く」というのを、強く意識してきた。記事の中には、何かの作品から抜き出したパロディ的な内容を散りばめることも多い。しかしそれは、分かる人にだけ分かればいいと割り切っている内容であって、最悪読者の誰一人としてパロディが理解できなくても、記事としては失敗ではない。書いた方としてはつまらないけど。

 このようなことは、脚本を書く上でも意識してきた。できるだけ多くのお客さんに伝わるように。作者の独りよがりにならないように。娯楽作品として楽しんでもらえるように。
 それでも、SF的なジャンルを選んでしまったために、この作品には『設定』が山積みになってしまった。
 設定を説明ばかりしていたら、面白くなるわけがない。だから、ギリギリ必要な時間に絞って、理解するのにギリギリ必要なことだけを説明する。そして関係者には、脚本として記述した情報以外にも、必要に応じて、理解の助けになるような裏設定を説明したきた。設定について疑問があれば質問してもらい、大抵の質問には回答してきた。脚本に書くことと書かないこと。このバランスが、難しい。これまで何度となく脚本の書き直しをしてきたのも、説明の量ややりかたに、変える余地があったのが大きい。

 そして、小屋入りの一週間前、当然伝わっていると思っていた記述の内容が、メンバー3名に伝わっていないのが判明した。
 今回の内容はけっして、作品を語る上で大きなものではない。けれど、作者としては、非常に簡略に書けたつもりの、伝わっていて当然の部分だった。

 伝えたかったことが、伝わっていなかった。相手が一人なら、読み手のミス、たまたま理解していなかったということもあり得るだろう。しかし、今回の相手は3人。
 これは何を意味するか。すなわち、書き手の無能である。なにを伝えたいのかを明確化し、相手の知識や理解力を鑑みて、記述方法を決定するのが、書き手の役割だ。私と同じような知識を持ち、同じ様なものの考え方をしている人には、あの記述で通じるのだろう。しかしそんな狭い範囲の読者に理解してもらえるだけでは、欠陥品だ。何度も脚本を読み込んでいるはずの複数人に、『単純なこと』一つとして伝えることが出来ていなかった。この事実は、重い。

 練習初期にも、大事な情報が伝わっていないことがあった。それも、脚本中で説明できているつもりのことだった。その情報は非常に大事なものだったから、行き違いが判明したときにははっきり言って、キレた。相手が読みとってくれなかったことに。自分が伝えられていなかったことに。そして、吐き気にも似た感覚をこらえながら、その部分を書き直した。
 今回は、そういうわけにはいかない。
 こんな時期に、あの程度の部分で行き違いがあったからと、書き直しを行ってキャストを混乱させるわけにはいかない。なにより、あの程度の部分をいまからわざわざ書き直すなんて、私がごめんだ。

 音響会議に建設的な参加が出来ない、演出としての自己嫌悪に、ろくな情報を伝えることもできない脚本担当としての自己嫌悪。
 はっきりいって、今の心境は最悪だ。心が折れている。

 幸か不幸か明日はOFF。長かった夏休みの最終日でもある。なんとかモチベーションを回復できると良いのだが。
(私は、言葉の力を、もう信じられません。:ギンペイ)
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