舞台裏のダイコンたち after
東京で演劇活動を行っている大沢ギンペイのブログです。趣味とか演劇とかいろいろと。
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エールに代えて
ある人にエールを送ります。

その人は、生真面目で、とても素直な性格だ。
その生真面目さゆえ、
周囲と衝突することもあるけれど、
その素直な性格ゆえ、
その衝突すら、なんだか明るい。

その人は今脚本を書いている。
とても論理的で明晰な思考の持ち主の彼は、
とても論理的で明晰な台詞を書く。

感情的で情緒的な思考の持ち主の私は、
時々彼の言葉が理解できない。
そして、言う。
「ごめん、分からない」

そして、彼は驚く。
「わかんねーのかあああ」
そんな風にして、今日も脚本家と役者はぶつかる。

どこがどういう風に分からないのか、
私なりに、感情的で情緒的な言葉を駆使して、
彼に説明してみた。
あ、説明しきれた、と思った瞬間、
彼はパタリと床に崩れ落ち、動かなくなってしまった。

しまったーーー。
後悔するも後の祭り。

丁寧に丁寧に組み立てられた彼の物語。
そのどのパーツにも彼なりの思い入れがあり、
その構成のどの部分にも、彼の工夫が施されている。
だけど、私は一言。
「でも、分からないんだよ」
その言葉で、ぶわっとなぎ倒してしまった。

ぱたりと倒れこんだまま動かない彼。
どうしよう、どうしよう。
数分間彼はそのままの姿勢で呼吸を整理し、
しばらくしたら「ちょっと出てくる」と
出て行ってしまった。

その後姿は戦っている人のそれだった。
頭の中にある物語を、
なんとか言葉に置き換えて、つむぎだす。
その途方もない作業を、
タイムリミットが刻々と近づく中で、
一人引き受けている。

練習場を出て行ってしまった背中に、
いっぱいいっぱいにさせてしまった責任を感じながら、
「でもきっと大丈夫だ」と思った。
私たちの劇は、もっと良くなる。きっといい劇になる。
そう信じているので、私は今ここにいます。

がんばろう☆

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