舞台裏のダイコンたち after
東京で演劇活動を行っている大沢ギンペイのブログです。趣味とか演劇とかいろいろと。
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TRPGとストーリー作り 3
 手元に本がなく、pomeraしかない移動時間。
 せっかくなのでこの機会に、中途半端だった記事を終わらせます。

(Aマホのルール解釈に誤りがあったらごめんなさい。訂正しますのでご指摘ください。ルルブを手元に置かずにに書いてます。でも、入手はしましたよ!)

 Aマホは、まず、キャラの持っているパラメータが、非常に少数です。つまり、作成が簡単です。サイコロを振った結果として、11~の自然数に、それぞれ一つずつの「特徴」(成功要素、と呼ばれます)が設定されます。あとはプレイヤーが任意に名前、キャラ設定を与えるのみ。
 たとえば、この前参加させてもらったオンラインセッションでは、こんなキャラが出来ました。

 11:やせぎす 12:スーツ姿 13:理想家 14:国家正義のため 15;眼鏡がないと前が見えない 16:恐るべき剣技

 大分県に突如出現した怪獣の群れをどうにかする、というシナリオだったので、「剣の達人、スーツで眼鏡の諜報員」と設定しました。名前は……美濃 柊一と設定。ここに一番時間がかかって、3分くらい?

 ……キャラ作成時間、実に10分。

 そして、GM(Aマホでは、セッションデザイナー:SD と呼ぶようです)の負担も、非常に小さい。
 普通のTRPGだと、常に『現在』の状況がGMから提示されます。目の前のゴブリンと戦っているときに、「あ、ちなみに今回のボスは、二つ向こうの部屋にいる、オーガだからね」という情報がGMから提示されることはありません。
 そういった情報は、PCの調査か、推測か、遭遇かによって示されるのです。
 GMはシナリオに隠された「真相」の詳細を準備するとともに、PCがどのような行動を取るかによって、情報の出し方を考えなくてはいけません。

PL1「よっしゃ! ゴブリンを全滅させたぞ!」
GM(まずいな。ゴブリンが一人逃げ帰って、奥からボスを呼んでくるはずだったのに。予定が狂っちゃったよ…
…)
GM(仕方ない。音を聞きつけたボスが出て来たことにするか)

PL2「この宝箱はトラップに間違いない。触らないよ。ところで奥に行くための鍵はどこだろう?」
GM(宝箱の中だよ! 探せよ! ……どうやって鍵を取らせよう……)
GM(仕方ない、宝箱に向けて足跡があることにして、宝箱調べさせよう)

 といった状況にも対応しなければならないのです。

 その点、Aマホは違います。
 SD(GM)が準備する「展開」は、3カ所の達成目標だけです。

テーマ:怪獣退治
 M*0 追いつめられた友軍を救え!  難易度0(顔見せ)
 M*1 敵の新兵器だ! 生き残れ!  難易度l
 M*2 敵新兵器の正体を探れ!    難易度m
 M*3 突撃とゲン担ぎ。習い事上達の願掛け! 難易度n

 ……なにをしろというのだ、というのが素直な感想。
「お好きなように」というのが、与えられた回答。
 M*で区切られる各パートについて、「状況を
無理のない範囲で自由に設定し、難易度相当分の成功要素を提出すること」が、クリア目標となります。
 先ほども書いたように、成功要素は11~の自然数とセットになっています。各キャラクターが2回ずつ成功要素を提出することで、l、m、nそれぞれの数値を満たせれば、クリアとなります。

 例えば。「敵の新兵器だ。生き残れ! 難易度28」を美濃さん一人でクリアするとしたら(実際は、複数のキャラクターでやっと満たせる難
易度が設定される)、

「スーツ姿、パワー12。軍服を着ていない非戦闘員だから、敵の攻撃目標にならない。【敵は非戦闘員には攻撃を加えない、紳士的なところのある奴らなんだよ】」
「恐るべき剣技、パワー16。【敵の新兵器は手持ち式、象の鼻で振り回す、ビームサーベルのような白兵戦武器。剣と同様の技術で回避できる】スーツ姿にも関わらず攻撃を加えてきた不届きものがいても、充分によけられる」

 【】は、プレイヤーが勝手に決定した設定です。
 無理がなければ、受理されます。
 SDが提示・決定している状況以外は、プレイヤーが(整合性のとれる範囲で)好きに決定できる、というのが、このゲームの大きな特徴です。

 ……というゲームをプレイしたのは8月ごろだったかと思いますが、遊んでいて感じたのは、物語を作っていく作業と共通点が多いな、ということでした。

 物語は「作る」ものですから、書き始める前に
全てが決まっているということはありません。書きたい何か(シーンであったり、テーマであったり、キャラであったり)があって、それをつなぎあわせたり肉付けしたりで作品が出来ていきます。適当に肉付けをしていたら、思わぬところから骨が飛び出してきて、別の骨とつながったり。
 Aマホの「最低限のことしか決まっていない状況から、設定を肉付けしていく」感覚が、非常にこれと似ていたのです。
 ルールブックをみたら、「みんなで楽しく、物語を作ること」が目標として掲げられてたりするし……。

 大塚英志『キャラクター小説の作り方』では、「小説家を目指す人は人格エミュレートの訓練として、TRPGをやってみるべし」と書かれていました。
 作家志望がブレインストーミングの訓練として『Aの魔法陣』をやってみる。アリだと思います。
(ギンペイ)
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