舞台裏のダイコンたち after
東京で演劇活動を行っている大沢ギンペイのブログです。趣味とか演劇とかいろいろと。
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スクワットのごとく
(mixi向けに書いた文章ですが、こちらのブログにふさわしい題材なのでこちらにも投稿します。普段の記事と口調が違うのはそのためです。)

 今日は弟の殺陣発表(所要時間:10分)を見にはるばる池袋の向こうまで足を伸ばした後、知人のライブを見てきた。
 ライブの割と短時間に、凹む→持ち直す→凹む→持ち直すを繰り返すことになったので、そんな話。
(実はまだ耳がちょっとおかしい)

 今日もいつものソロ行動だったわけだが、ライブ会場に単独行動の人が全然いない。演奏者は当然として、お客さんも皆、複数で来てる。僕は友達が少ない。僕だけ友達が少ない。いない? 凹む。

知人バンドの演奏を聞く。巧いものだ。「歌いにきた」感じのバンドがちらほらいるなかで、「歌を聴かせにきた」「盛り上げにきた」感じがするというか。
 いいねぇ。演奏後に、もうひとりのボーカルさんとも、了承をもらってマイミク登録。持ち直す。

 次のバンドをなんとなく聞きながら、知人バンドへの嫉妬の感情に驚く。「自分は演劇人として、あんなクオリティをお客さんに提供できてるか?(反語)」
 いやいや、仕事の合間、だらだらする合間に、なおかつほかの趣味にも色々手を出している中途半端な自分が、パフォーマーとして敵わなくても道理じゃないか。
「だよね。努力の総量も全然違うだろうし、僅かな努力さえ、いろんな趣味にあっちゃこっちゃ割り振ってるもんね」「社会人として一流になれる気は最初からしてないし、役者としても武道家としても『巧い人』『強い人』になれるような努力はしてないよね。この感じじゃせいぜい『やったことがある人』止まりだよね。他人に嫉妬するには、まず努力しなくちゃ」
 自問自答で自己否定。凹む。

 考え込んでいて、この状況は昔から書きたかった物語のテーマだったのに気づく。
 言うなれば『量産型の意地』。
 物語というのは基本的に英雄譚で、主人公は何かに優れた人間なのだけれど(少なくとも、書きやすいやつは。)。
 英雄に鎧袖一触される、英雄に触れれば吹き飛ばされる雑兵が、吹き飛ばされることに、そこにいることにきちんと意義がある話を書きたい。これは昔からのテーマなんだよね。
 最近だと球磨川さん(『めだかボックス』)が「努力できないまま、努力できる奴に勝ちたい」と言っていたみたいな。というかあれは、昔から自分が考えていたまさにその内容を、プロに先に形にされてしまったと言うのが正しい。痛手すぎる。
「才能がなくても」「努力できなくても」「愛する家族や友人がいなくても」「換えが利く存在でも」英雄に勝つ話、とは言わない、「きちんと存在意義があるという話」を書きたい。
 書けるかは分からない。書き始めてる脚本とはテーマが違う。でも書きたいとファイトが湧いてきた。持ち直した。

 こんな浮沈があったわけですよ。今は元気な方に振れている。
 ……あれ? はがないの問題は?(ギンペイ)
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虎と兎においついた
 先週の殺陣セミナーは、成功裡に終了しました。
 参加してくれた人たち、ありがとう!!
 次回も考えるよ。

 それと前後して、『TIGER&BUNNY』の無料配信を観てたりしました。
 面白いですね。
 ただ、特に序盤で、一部不満なところが目立ちました。

 面白いと思ったところが、『登場人物皆が、自分の利益を最大化させようと合理的に動いてる』ことで、不満に思ったところが『お前の行動だけは、合理性にはずれるだろ』と感じられた部分。

 まず、世界設定・背景設定はとても面白い。超能力者がいる世界で、彼らは『ヒーロー』として正義のために活動している。従来ヒーローの生活基盤は個人の自費だったり(アメコミは、この傾向が顕著だと聞いてます)お上だったり(攻殻機動隊とかパトレイバーとか……警察以外だとなにがありましたっけ? 科学特捜隊とか?)謎の組織だったり(戦隊もの組織の維持費は、いったい誰がだしているのだ)するものですが、本作のヒーロー達は全く別物。「企業にスポンサードされて、企業ロゴを背負って戦う」のです。本人たちへの給料もばっちりでていて、「職業としてのヒーロー」が描かれている。
 ヒーローの活躍はテレビ中継されランキングされ、まさにプロスポーツの様相を呈しています。

 この構図は、非常に合理的だと思うんですよね。

 社会→犯罪取り締まりの手段・権力が増えて嬉しい
 ヒーロー→自分の特異性を社会に正しく還元でき、対価として金銭と名誉を与えられる
 企業→ヒーローを支援することがイメージアップにつながり、収益を生む。

 企業にとって、ヒーローが犯罪取り締まりに貢献することで直接の収入はない(と、思う。描写されていないところで補助金でも出ているなら別ですが)が、お抱えのヒーローを持つということはイメージアップという点で、スポーツチームを持つ程度の合理性はあるわけですね。
 よくできた設定だこと。
 登場するヒーローたちが実在企業のロゴも背負っているから、それがまた興味深いやら笑えるやら。
 個々人としてのヒーローも、ランキング上位に行くことを目的意識としている者、正義を守りたい者、テレビ中継に映りこむことに情熱を燃やす者とさまざまです。

 主役の「タイガー」さんはまさに「正義を守りたい」という落ち目ベテランヒーロー。キャリアは相当長いが、感情が先行するため不器用で失敗が多い……っておい!!
 ここが作品序盤、最大の不満点でした。
 セオリー無視、感覚重視で失敗する主人公。「市民を守りたい」という一心でヒーローを長年続けてきたというならば、あまりにも拙すぎるだろう。
 人が生み出す結果というのは基本的に 結果=熱意(意志)×能力 で表せると思うんですよ。おおざっぱには。当然、運だの何だのとここには書いていない変数も考えるべきなんですが。

 何年もヒーローやってきてあれだけ無能って、絶対タイガー市民守りたいと思ってない。
 もっと頑張れよオッサン。
 まぁ、1クールを終えた時点では普通に役に立つようになってきたみたいだから、いいんですけどね。

 文句は言いつつも、ヒーローはみんな好感が持てて、楽しく観ています。続きがたのしみ。
 ギンペイはホァン・パオリンさんを応援しています。(ギンペイ)
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