舞台裏のダイコンたち after
東京で演劇活動を行っている大沢ギンペイのブログです。趣味とか演劇とかいろいろと。
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ストーリーとは一本の、あるいは複数の鎖のような物である
 練習を見てきました。
 いやぁ、苦労してるね皆の衆。
 台詞と台詞のあいだに、どれだけ間(ま)を取っていいか戸惑ってみたり、会話の流れがなかなかつかめてなかったり。

 そんなときは、この言葉を思い出しましょう。

『世界の全ては、必然か偶然で出来ている』
 ~ラメデータ・カツ・トキーテ~


 偶然とは、人智を越えた現象、または確率変数である事象。
 必然とは、「放っておいても起きる現象、または人の意志による現象」。
 脚本を分析したかったら、「必然」の方を徹底的に洗い出せばいいのです。

 必然とは、因果。
 どんな理由があって、どんな結果が起きたのか。
 ごくたまに起きる『偶然』を除けば、全ては因果の鎖で繋がっています。

 なぜ、彼はその行動にでたの?
 それは、ある特性をもった彼という人間性が、特定の状況に巻き込まれたから。
 さて、彼の特性とは何で、状況とは何か。

 これを続けて行けば、因によって生まれた果は新たな因になり、因果は鎖となって繋がっていくのです。

 つまり、「何をすればいいのか分からない」のならば、『何が原因で、それをやらなきゃいけないのか』『劇中に起こるどんな出来事の原因として、それをやらなきゃいけないのか』の両面からアプローチすれば、大抵答えは転がっているのです。

 口をぽかんと開けて空を見上げる、という動作があるのであれば、
「彼は不慮の事故により、全ての財産を失った」という「原因」があるのかもしれません。
「突っ込んできたトラックに気付かず、主人公に助けられる」という「結果」を呼ぶのかもしれません。

 よおく、考えてみましょう。ね?
(ギンペイ)
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『フラグ』の話2
 前回の記事でも扱った『フラグ』。
 復習しますと、
「コンピュータの世界に於いて、なんらかの事象が発生する十分条件」
 転じて
「物語に於いて、なんらかの事象が発生する『お約束』的な兆候」
 これが、フラグです。

 物語を語る上で最も人口に膾炙するのは『死亡フラグ』。これは、前に述べたとおりです。

 さて、もうひとつ、『フラグ』の一大勢力とは。
「恋愛フラグ」です。
 ある異性同士が(同性の場合もオタク文化では多々あるのですが……。却下。)『ステディな関係』になる兆候。代表例には、以下のようなものがあります。

・パンを咥えた女子高生、遅刻ギリギリの登校中、男とぶつかる。ちなみにこれが初対面。
ぶつかった男が転入生で、女性の隣の席に座ることになる。
・体育倉庫で片付けをしていたら、無人と勘違いされて施錠。男女が一晩取り残される。
・男が宿の大浴場に入っている間に、男湯女湯の入れ替わりタイム。宿のスタッフが男を見落として、……あとは分かるよね?

 上記は「シチュエーション型フラグ」とでも言うべきでしょうか。
 急接近を促す外的要因です。
 そしてもう一つは「発露型フラグ」と名付けましょう。
 好意が表に出てくる表現としての、フラグ。

 通常、人の気持ちは分かりません。
 だから人は、相手との距離をはかれずに失敗するのです。
 こんなことがあったら、相手は自分に好意を持ってるんじゃないの?
 それが、発露型フラグ。

・深夜、何時間も携帯電話で話し込む
・メールにハートマークが付いてきた
・飲み会の別れ際、無言で袖を捕まれた
・「え~、この中でだれが一番好みかって? ……○○君」

 ちなみに、自分に有利となる「フラグ」を利用できない人を、俗に「フラグクラッシャー」と言います。
 大変、勉強になりましたね。

 最後に一言。
 フラグとか、恋人とか、都市伝説だから。
 フリーメーソンの陰謀だから。
 恋人がいると思ってる人、それは幻だから。

(ギンペイ)
『フラグ』の話
 この前の飲み会で、唐突に聞かれました。
「ギンペイさん、『フラグ』ってなんですか?」
 ……聞いてきたの、誰だっけ?
 聞いてきた本人は、どの程度意味を分かって聞いてきたのか。
 どの程度意味を分かって、私に解説を求めてきたのか。

 疑問はありますが、演劇でも有効活用出来る考え方ですので、説明しました。

 このページを見ながら、私なりの説明も試みましょう。

フラグとは。
 元々はコンピュータ用語であり、『旗』を示す”flag(フラッグ)”であった。
 何らかの真偽判定を行う際に、判定を『真』とする条件のことを、フラグという。
 また、その条件が満たされている状態を「フラグが立っている」と表現する。


 分かりますか?
 つまり、「分岐点で、どちらに進むかを決めるカギ」がフラグです。
「カギを持っている(フラグが立っている)」→カギを開けて扉の中へ
「カギを持っていない(フラグが立っていない)」→カギの閉まった扉はするーして、別の場所へ
 みたいなところでしょうか。

 上記のように、「ある事象が起こる条件」が「フラグ」であり、その概念がどんどん広がって、昨今の「フラグ」事情を作りあげました。

例)「死亡フラグ」=「死ぬための条件」(フィクションにおける、『死ぬ前のお約束』)
1.連続殺人事件の起きた山荘。「誰が殺人犯なのかも分からんのに、一緒にいられるか!!」と、自室に引きこもる。   チーン
2.化け物相手に一斉掃射。土煙で対象が見えなくなる。「へへへ、これだけ食らって、無事で済むわけが……」  チーン
3.戦争中、周りに女性の写真を見せて、「俺、この戦争から生きて帰ったら、結婚するんだ」  チーン
4.旅行先に、ちょびひげの親父と女の子、眼鏡で蝶ネクタイの小学生が訪れる。小学生の口癖は「あれれー?」「バーロー」など。  チーン

 ○○フラグという言葉の中で最も使われるのが、この『死亡フラグ』です。
 上のうち、1~3を見て、何か気付くことがあるでしょうか? 一発で気付いたら、ちょっとすごいと思います。

 4.を除き、「死亡フラグ」とされる行動は、一見したところ、より「死から離れる」行動です。
 見てみましょう。

1.「殺人犯と一緒にいられるか!」と、自室にこもる。
 手放しで正解とは言いづらいでしょうが、ある程度の合理性がある行動です。
 殺人犯が「自ら手を下す」以上、誰とも接触しなければ、危険度が下がるはずとも言えるのです。
 そりゃ、周りから姿が見えなくなるんだから、犯人からしたらやりたい放題ともいえるのですが。
 それにしても、10:0で死ぬより、五分五分くらい生き残る確率はありそうなものです。

2.化け物相手に一斉掃射。土煙で見えなくなる。
 これも、一見して非常に『優位な』状況です。自分の攻撃手段を、相当数ヒットさせたという自信がある場面なのですから。
 相手が人(除・スティーブンセガール)なら、100%死んでます。

3.戦争が終わったら、結婚するんだ。
 上二つほど、「死から遠ざかる」様子はありません。
 ですが、こんな目的を持っている以上、死をも覚悟の特攻には出ないでしょう。
 彼は生き汚いくらい、ひたすら安全策をとりそうなものです。

 さて、どうでしょうか。
 つまり死亡フラグとは、「こんなに遠ざけたはずの死が、あっさりとやってくる」という描写なのです。

1.一応は理にかなった身の守り方をしても
2.持ちうる限りの攻撃力をぶつけることに成功しても
3.生き延びることに全精力を傾けても

 やっぱり、彼らは死んでしまう。
 これによって、1.殺人犯の狡猾さと残忍さが 2.化け物の恐ろしさが 3.戦争の悲惨さが
 強調されるのです。
「一見、死から遠ざかる行動が、彼らの死を観客に予見させる」という現状は、あまりにもこれらの演出が一般的になったために起こった、悲しい現象なのです。

 ちなみに私は、3が大好きです。
 未来への希望を思い切り匂わせておいて、綺麗に、ぽきりと、それをへし折る。
 匂わせていた希望が甘美なものであればこそ、それを奪ったときの快感は増していくことになります。
 脚本家こそが物語に対する神なのだと、実感する一こまです。

 ……フラグは他にも無数にあると思いますが、『死亡フラグ』と並び立つ巨頭があります。
『○○フラグ(○○には、異性の名前が入る。百合? BL? 知るかそんな物。)』として使用される『恋愛フラグ」です。

 これは、次回の更新に説明の機会をゆずりましょう。
(ギンペイ)
起こるべくして起こるもの、そして起こるべきもの
 劇団Radishは、メンバーの入れ替わりが激しい団体です。
 どれほど激しいかと言えば、現在のキャストに、2007年のメンバーが一人もいないくらいです。

 2年経ったら、全ての人がいなくなる。
 大学時代が4年間しかないことを考えても、短すぎる平均活動期間です。
 そうしてRadishを「通り過ぎていった」だけの人とも、Radisherとしての関係は生まれてくるのですが、今回はそれとは別の話。

 春公演のメンバーには、他大での経験者が何人もいます。
 そして、練習の方法論が、まったく変わってきています。

 およそ「基礎」と呼ばれる部分は、練習開始後30分で終わり、あとは脚本の内容について、各々が与えられた役の練習を行う。演出の指揮の下、各場面の練習をする。
 これが、「例年」として培われてきた、Radishのスタイル。

 現在は、「基礎練」と呼ばれる体力トレーニング・発声練習・ミニゲームなどに、かなりの練習時間が割かれているようです。
 私は、これが面白くない。
 自分で気付いている原因は、2つ……いや、3つでしょうか。

 私が読書と経験で築いてきた、Radishでの練習方法が、今、より「正しい」ことが確実な方法論にとって変わられています。
 私は、あまり外向的な方ではありません。Radishの外に目を向けてワークショップに参加したり、先達の練習方法を学んだり、そういった機会を設けることはありませんでした。
 演出として団体を引っ張るときでさえ、「自分の作り出した」方法で練習をしてきました。
 そして、Radishではそれがまかり通っていた。

 今は違います。メンバーはそもそも「外」から来た人が多いですし、「外」を知らなかったメンバーも、積極的にそちらを向いています。
「外」には、経験・才能・努力どこをとっても、私では勝負にならない相手ばかりです。
 そういう人たちが積み重ね、効果があると証明してきた練習法が、今の形なのでしょう。

「面白くない」理由が三つ、と書きましたが、要するにこれは、どれをとっても嫉妬なんだな。
 一つ目は、「ああそうかい、そりゃあその練習方法は正しくて、俺のは間違っているのでしょうよ」という拗ねた思い。
 二つ目は、自分はとっくに役者としての成長をしなくなっているのに、今のメンバーは自分より「正しい」方法で練習している、自分は一瞬のうちに「実力の伴わない、偉そうにしているだけのOB」に成り下がってしまうのだろうな、という寂しい思い。
 三つ目は、自分が在籍している間に、そんな変化は起きなかった、起こす人材はいなかった、という、悔しい思い。自分がいるときに、そんな変化を起こしてくれる人材が入団していたら……まぁ、着いていったかわかりませんけど。

 こんなことを考えていると、自分はRadishにおいて、「死なず、消え去るのみ」の老兵になってしまったのだな、と痛感してしまいます。

 ……おじいちゃんはとりあえず、JOJOのなんたるかも知らずに「ジョジョ立ち!!」とかやってる若造どもに、隠者の紫を食らわせに行かなくちゃいけませんかね。
(ギンペイ)
下北サーズデイ
 HNと本人が一致していない新人のために、もう一度名乗りましょう。
 「演出とか脚本をやっていたI先輩」こと、ギンペイです。
 web上では、あんまり本名を晒さないというのが自分ルールなもので。

 去る3月5日、劇団Radish2009春公演の、第一通しが行われました。
 まぁ、練習時点で仕事の最中だった私は、様子がどうだったなんて知るよしもないのですけどね。

 そしてその夜、「通し打ち上げ」と称して、飲み会が催されました
 仕事を終わらせた私も、合流させてもらいました。
 これが、あまりにもRadishらしくない飲み会だったのです。

 飲み会と言えば、のんびりと酒を酌み交わし、近況やオレ演劇論を語り合う。
 これが、Radishのスタイルでした。
 しかし、メンバーが、大きく入れ替わったからでしょう。
 この飲み会では、いわゆる「サークル」っぽい、「酒量とヒエラルキーが有意に相関する」飲み会の火ぶたが、切っておとされたのです。

 一言、私信です。
 とりあえず私はA型だが、特に君とわかり合った覚えはない。cody。

 わかり合う人たち。
 飛び交う「イッキ」のコール。
 お銚子が来てピッチャーが来て。
 そして意識を失った。

 あまりにも酷い二日酔いに、「クスリと酒を一緒にやっちゃだめだよ~」と、病院の先生は笑っておられました。
 これがホントの、ドラッグカクテル。
 ああ、梅澤春人の漫画でしか見たことないようなフレーズを、初めて使ってしまった。

 次の日仕事があるのなら、
 お酒の飲み過ぎは、
 ダメ。ゼッタイ。

(おことわり
 本記事の登場人物は、全て20歳以上です。
 また、記事中に登場する「クスリ」は、花粉症向けのものです。:ギンペイ)
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