舞台裏のダイコンたち after
東京で演劇活動を行っている大沢ギンペイのブログです。趣味とか演劇とかいろいろと。
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『フラグ』の話2
 前回の記事でも扱った『フラグ』。
 復習しますと、
「コンピュータの世界に於いて、なんらかの事象が発生する十分条件」
 転じて
「物語に於いて、なんらかの事象が発生する『お約束』的な兆候」
 これが、フラグです。

 物語を語る上で最も人口に膾炙するのは『死亡フラグ』。これは、前に述べたとおりです。

 さて、もうひとつ、『フラグ』の一大勢力とは。
「恋愛フラグ」です。
 ある異性同士が(同性の場合もオタク文化では多々あるのですが……。却下。)『ステディな関係』になる兆候。代表例には、以下のようなものがあります。

・パンを咥えた女子高生、遅刻ギリギリの登校中、男とぶつかる。ちなみにこれが初対面。
ぶつかった男が転入生で、女性の隣の席に座ることになる。
・体育倉庫で片付けをしていたら、無人と勘違いされて施錠。男女が一晩取り残される。
・男が宿の大浴場に入っている間に、男湯女湯の入れ替わりタイム。宿のスタッフが男を見落として、……あとは分かるよね?

 上記は「シチュエーション型フラグ」とでも言うべきでしょうか。
 急接近を促す外的要因です。
 そしてもう一つは「発露型フラグ」と名付けましょう。
 好意が表に出てくる表現としての、フラグ。

 通常、人の気持ちは分かりません。
 だから人は、相手との距離をはかれずに失敗するのです。
 こんなことがあったら、相手は自分に好意を持ってるんじゃないの?
 それが、発露型フラグ。

・深夜、何時間も携帯電話で話し込む
・メールにハートマークが付いてきた
・飲み会の別れ際、無言で袖を捕まれた
・「え~、この中でだれが一番好みかって? ……○○君」

 ちなみに、自分に有利となる「フラグ」を利用できない人を、俗に「フラグクラッシャー」と言います。
 大変、勉強になりましたね。

 最後に一言。
 フラグとか、恋人とか、都市伝説だから。
 フリーメーソンの陰謀だから。
 恋人がいると思ってる人、それは幻だから。

(ギンペイ)
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『フラグ』の話
 この前の飲み会で、唐突に聞かれました。
「ギンペイさん、『フラグ』ってなんですか?」
 ……聞いてきたの、誰だっけ?
 聞いてきた本人は、どの程度意味を分かって聞いてきたのか。
 どの程度意味を分かって、私に解説を求めてきたのか。

 疑問はありますが、演劇でも有効活用出来る考え方ですので、説明しました。

 このページを見ながら、私なりの説明も試みましょう。

フラグとは。
 元々はコンピュータ用語であり、『旗』を示す”flag(フラッグ)”であった。
 何らかの真偽判定を行う際に、判定を『真』とする条件のことを、フラグという。
 また、その条件が満たされている状態を「フラグが立っている」と表現する。


 分かりますか?
 つまり、「分岐点で、どちらに進むかを決めるカギ」がフラグです。
「カギを持っている(フラグが立っている)」→カギを開けて扉の中へ
「カギを持っていない(フラグが立っていない)」→カギの閉まった扉はするーして、別の場所へ
 みたいなところでしょうか。

 上記のように、「ある事象が起こる条件」が「フラグ」であり、その概念がどんどん広がって、昨今の「フラグ」事情を作りあげました。

例)「死亡フラグ」=「死ぬための条件」(フィクションにおける、『死ぬ前のお約束』)
1.連続殺人事件の起きた山荘。「誰が殺人犯なのかも分からんのに、一緒にいられるか!!」と、自室に引きこもる。   チーン
2.化け物相手に一斉掃射。土煙で対象が見えなくなる。「へへへ、これだけ食らって、無事で済むわけが……」  チーン
3.戦争中、周りに女性の写真を見せて、「俺、この戦争から生きて帰ったら、結婚するんだ」  チーン
4.旅行先に、ちょびひげの親父と女の子、眼鏡で蝶ネクタイの小学生が訪れる。小学生の口癖は「あれれー?」「バーロー」など。  チーン

 ○○フラグという言葉の中で最も使われるのが、この『死亡フラグ』です。
 上のうち、1~3を見て、何か気付くことがあるでしょうか? 一発で気付いたら、ちょっとすごいと思います。

 4.を除き、「死亡フラグ」とされる行動は、一見したところ、より「死から離れる」行動です。
 見てみましょう。

1.「殺人犯と一緒にいられるか!」と、自室にこもる。
 手放しで正解とは言いづらいでしょうが、ある程度の合理性がある行動です。
 殺人犯が「自ら手を下す」以上、誰とも接触しなければ、危険度が下がるはずとも言えるのです。
 そりゃ、周りから姿が見えなくなるんだから、犯人からしたらやりたい放題ともいえるのですが。
 それにしても、10:0で死ぬより、五分五分くらい生き残る確率はありそうなものです。

2.化け物相手に一斉掃射。土煙で見えなくなる。
 これも、一見して非常に『優位な』状況です。自分の攻撃手段を、相当数ヒットさせたという自信がある場面なのですから。
 相手が人(除・スティーブンセガール)なら、100%死んでます。

3.戦争が終わったら、結婚するんだ。
 上二つほど、「死から遠ざかる」様子はありません。
 ですが、こんな目的を持っている以上、死をも覚悟の特攻には出ないでしょう。
 彼は生き汚いくらい、ひたすら安全策をとりそうなものです。

 さて、どうでしょうか。
 つまり死亡フラグとは、「こんなに遠ざけたはずの死が、あっさりとやってくる」という描写なのです。

1.一応は理にかなった身の守り方をしても
2.持ちうる限りの攻撃力をぶつけることに成功しても
3.生き延びることに全精力を傾けても

 やっぱり、彼らは死んでしまう。
 これによって、1.殺人犯の狡猾さと残忍さが 2.化け物の恐ろしさが 3.戦争の悲惨さが
 強調されるのです。
「一見、死から遠ざかる行動が、彼らの死を観客に予見させる」という現状は、あまりにもこれらの演出が一般的になったために起こった、悲しい現象なのです。

 ちなみに私は、3が大好きです。
 未来への希望を思い切り匂わせておいて、綺麗に、ぽきりと、それをへし折る。
 匂わせていた希望が甘美なものであればこそ、それを奪ったときの快感は増していくことになります。
 脚本家こそが物語に対する神なのだと、実感する一こまです。

 ……フラグは他にも無数にあると思いますが、『死亡フラグ』と並び立つ巨頭があります。
『○○フラグ(○○には、異性の名前が入る。百合? BL? 知るかそんな物。)』として使用される『恋愛フラグ」です。

 これは、次回の更新に説明の機会をゆずりましょう。
(ギンペイ)
演劇用語辞典 Part2 ~仕込み編~
 どうも。ギンペイです。
 だから眠いってさっきから言ってるでしょう。
 ですから、今日は日の高いうちにブログの更新を済ませてしまおうという魂胆です。
 10時間前にも更新してるから、ちゃんと見てくださいね。
 かつて、演劇用語辞典という企画がありました。当時はあまり突っ込んだ単語までは解説しなかったのですが、今回はちょっとマニアックなところまで踏み込んでいこうかと思います。
 それでは、用語辞典、仕込み編。(掲載順にはこだわっておりません)


しこみ【仕込み】:
 公演の直前に、実際の会場で舞台・照明・音響等の設置・準備を行う作業のこと。

なぐり【ナグリ】:
 金槌の種類の一つ。片側が真っ平らな釘打ち面で、もう片側は釘抜きになっている。
 『シメ』を行う舞台屋の必須アイテムである。←→玄翁

げんのう【玄翁】:
 金槌の種類の一つ。片側は、釘を打ち始めるのに便利な凹面、もう片側は、釘を打ち込むのに便利な凸面になっている。広辞苑によると『大型の金槌』だが、われわれの中ではそんな意味合いはない。私はナグリより、ややこちらの方が好き。←→ナグリ

しめ【シメ】:
 舞台屋の最終奥義。
 完全には材に釘を打ち込まず、釘頭と、ナグリの釘抜きサイドでてこを作り、うまい具合に材同士を密着させる。私は……うまくできることもある。
 特に習得期から熟練期に移る時期の舞台屋には、シメの際に木材が出す軋みがたまらない快感らしい。

いいかんじに【E感じに】:
 おふじさんが、具体的表現を面倒くさがったときに乱発する表現。
 意味するところは、『臨機応変』であり、いい意味悪い意味、両方での『適当』である。仕事についてまるで理解できていないときにこれで指示をされると、途方に暮れることになる。

ぱんち【パンチ】:
 『パンチシート』とも。舞台の床に貼付けるシート。何ミリかの厚さがある化学繊維系のもので、『布』と表現するには固すぎる。木材の上にこれを貼付けて、舞台面は完成する。

あんまく【暗幕】:
 黒い幕。舞台裏の目隠しをしたり、舞台空間を入場空間と隔絶したりするのにつかう。

がんたっかー【ガンタッカー】:
 大きなホチキス針を、トリガーを引いて打ち出す工具。なにもないところで引き金を引くと、ものすごい勢いで針が飛んでいくような、物騒なものらしい。暗幕を各所に貼付けるのに使う。
 その威力を良く知っているなむさんは、打ち出し口を向けられるのを極端に恐れている。空中への『発射』も許してくれない。
 そのうち打ってやる。

がんかた【ガン=カタ】:
 ガン(銃)の利用と、東洋武術のカタ(型)を融合させたという架空の武術
 敵の目の前に悠然と姿をさらしながら、常に銃口をかわしつづけ、一対多数のシチュエーションだろうが何だろうが、一方的に敵を撃ち殺す、という無敵技。
 観たいなぁ。リベリオン。
 仕込みとの関係? ガンタッカーとよく似ている。それだけ。
(ギンペイ)
ギンペイでも分かる演劇用語辞典
 どうしよう。
 部屋が綺麗になったのはいいけど、全然試験勉強が始まらない。
 もう専門科目の試験まで一週間と半分しかありません。栓とバレンチヌス様のご加護を。

 今回は、かねてからやりたかった、駒場演劇用語辞典でもやろうかと思います。これを書くことで、専門用語をどんどん使えるブログになると楽ですね。
(記事は劇団Radish内で使用され、一般の方に通用しないであろう、という言葉について解説を行っています。それぞれの解説・用語が通用する範囲については、Radish内のみ、駒場演劇界、演劇界全体のどれであるのか、確認をとっておりません。)


げきだん-らでぃっしゅ【劇団Radish】:
 我々の所属する劇団。秋の駒場祭に於ける年一回公演を原則として活動している。
 みなさんの入団をお待ちしています。


きゃすと【キャスト】:
 「俳優」と同義。舞台上で、なんらかの役を「演じる」人間のこと。

すたっふ【スタッフ】:
 公演を作り上げる上で、俳優以外の役割を担う人間のこと。照明・舞台・制作・演出・脚本・衣装など、活動は多岐に及ぶ。

ぶたい【舞台】:
 キャストが演技を行う場所。また、それを設営するスタッフ。スタッフは「舞台屋さん」とも呼ぶ。熟練の舞台屋さんは、おしなべて大工仕事に習熟している。人海戦術が必要であり、キャストがスタッフの作業をほぼ唯一手伝えるのが、このセクション。

ぶかん【舞監】:
 「舞台監督」の略。その公演において舞台屋さんを指揮する人。舞台の設計もこの人達が行う(多分)。2005年の劇団Radish公演に関しては、なむさんが舞監。

しょうめい【照明】:
 舞台を照らす各種の明かり。また、それを管理するスタッフ。特に照明装置の設営をするスタッフのことは「照明屋さん」とも呼ぶ。
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